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2019年研修旅行「碓氷峠トンネル群」旅行記  2019.10.13~14

研修旅行タイトル画像

1日目、旅行日和の快晴。でも台風19号の爪痕が・・・。 2019.10.13

台風19号の影響でやむなく旅程変更!

当会の会員が毎年楽しみにしている催しが研修旅行です。でも、よくある物見遊山の旅とは 大いに違います。 毎回、鉄道遺産や 近代化遺産などを巡る中身の濃い旅なのです。今回は北越急行ほくほく線や碓氷峠トンネル群 などを見て回ろうというプランになりました。

研修旅行スタート

10月13日(日)、朝7時40分、春日井駅近くの集合場所から会員たちの乗った観光バスが発車しました。バスはいつもの 尾張信長観光バスさん。

台風一過の秋晴れで楽しい旅の始まり・・・と言いたいところなんですが、幹事さん(当会会員)の挨拶で、バスの中には ちょっぴり暗雲が・・・。「台風19号で中央道が通行止めのため、東海北陸道周りで直江津へ行く。他にも目的地の変更がある」 ということなのです。

ま、その辺は何事もポジティブシンキングの会員たちのこと。すぐに、「幹事さんに任せれば大丈夫!」と気持ちを切り替えました。いちばん大変だったのは幹事のAさん自身でしょう。台風情報が心配で、ずっと気をもんでいだのでは?


●台風19号について・・・大型の台風19号は12日(旅行の前日)、午後7時前に 伊豆半島に上陸し、13日朝に東北で太平洋に抜けたものの、各地で浸水や土砂崩れが発生し、多くの河川が氾濫。大きな被害が 出ました。高速道路の通行止めや鉄道の運行中止など大混乱を招いたほか、長野県の千曲川では堤防の一部が決壊し、住宅地や JR東日本の長野新幹線車両センターが浸水するなど、未曾有の被害が発生しました。新幹線の多数の車輌が水没している写真は ショッキングでした。なんと8編成96両が廃車になりました。以上


研修旅行 直江津駅前

さて、会員を乗せた観光バスは東海北陸自動車道から北陸自動車道に入ります。富山の街を過ぎて日本海の荒波を左に 見ながらひた走り、新潟県上越市の直江津駅に到着しました。駅前のホテルで昼食。海鮮丼がうまかったです。

ここは以前は直江津市と言っていたところで、戦国時代には上杉謙信の居城「春日山城」があったとか。名将直江兼続が活躍したところでもあります。

研修旅行 ゆめぞら

直江津駅から「ほくほく線」に乗車の予定でしたが、残念ながら台風のとばっちりで運休中。いくつか先の 虫川大杉駅から乗車可能とのことで、バスでその駅へ向かいました。

虫川大杉駅ではほくほく線の「ゆめぞら」が待っていてくれました。ピカチュウ?の絵の楽しいラッピング電車です。 この電車で十日町駅まで乗ります。


●ほくほく線とは?
ほくほく線案内パンフレット

北越急行(株)のほくほく線は、新潟県南魚沼市の上越線六日町駅から、豪雪で知られる 十日町を通り、新潟県上越市の信越線犀潟(さいがた)駅を結んでいる59.5kmの鉄道路線です。

国鉄時代の予定線「北越北線」として1968年(昭和43年)に着工されたもののなかなか 開通に至らず、紆余曲折の末、 北越急行(株)によって1997年3月22日にやっと営業を開始しました。2015年3月14日の北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅間 延伸開業までは、首都圏と北陸を結ぶメインルートとして特急「はくたか」がほくほく線を経由して運転されていました。 現在も越後湯沢行きや直江津行きの電車が運行されています。 特別な存在感のある私鉄路線なんですね。
ほくほく線の公式サイトを見る



ほくほく線「ゆめぞら」に映し出されたのは夢の世界だった!

ほくほく線その1 運転席

さあ、いよいよ「ゆめぞら」の乗車です。14時25分過ぎ、発車しました。2両連結の電車です。ほくほく線の若い運転士さん、 鳥打帽でかっこいい!

じつは、今日はゆめぞらは映写できないとのことでしたが、幹事さんが運転士さんに頼み込んで、5つある映像の1つだけを 手動で映写してもらっちゃいました。「花火」バージョンです。その動画を下記でごらんください(団員撮影の動画)。

「ゆめぞら」は車輌の天井をスクリーンにして映写されるCG動画です。何組かのプロジェクターが壁に取り付けられていて、1両の天井が切れ目なくスクリーンになるのです。 プロジェクションマッピングと言われるようで、まことによく考えられています。

このほくほく線には長いトンネルがいくつかあって、通常は、長めのトンネルに入った時に自動で5つの動画を順次、 映写しているようです。もう一度訪れて、他の4つも見たくなりました。

ゆめぞら 動画サムネール

▲この画像クリックで会員の撮影した「花火」バージョンの動画が再生されます。5分ほどの映写時間のうちの41秒間です。 音声はカットしてあります。


ほくほく線その2 トンネル

線路がまっすぐ伸びて、ひとつ向こうのトンネルまで見通せます。全区間のうち68%がトンネルで、一番長いのは10.5kmもあるとか。

ほくほく線その3 速度計

直線区間で運転席の速度計を見ていたら、110kmを指していました。やるじゃないか、ほくほく線!

十日町駅

乗車時間15分ほど?で十日町駅に到着しました。楽しかったです。
ロビーには特産の「十日町つむぎ」と花火の三尺玉の 見本が展示してありました。 十日町は紬(つむぎ)の名産地なんですね。それと、新潟県では長岡の花火も有名。


清津峡は台風のせいで見られなかったので、せめてパンフレットで

強風と豪雨で各地に甚大な被害をもたらした台風19号。今回の研修旅行の目玉の一つだった清津峡も見れなく なってしまいました。途中の道路が通行止めになったとのことです。せめてパンフレットで見たことに・・・(笑)

清津峡パンフレット

●清津峡(きよつきょう)とは? 清津峡渓谷トンネルとは?
清津峡は上信越高原国立公園内にあり、黒部峡谷・大杉谷とともに「日本三大渓谷」のひとつ。秋の紅葉の 時期には1年で最も賑わう。
清津峡渓谷トンネルは全長750メートルの歩行者専用トンネルで、トンネルの途中に3つの見晴所、終点にはパノラマ ステーションがあり、そこから渓谷美を楽しむことが出来る。

古くは渓谷沿いの遊歩道(山道)からの観光が一般的だったが、1988年に落石で死亡事故が発生したため、 遊歩道は通行禁止となった。しばらくは渓谷美を見ることができなくなっていたが、地元や観光客からの多数の要望により、1996年10月に観光用の歩行専用「清津峡渓谷トンネル」が開業した。
再び観光客で賑わいが戻った ものの、「長いトンネル内が退屈だ」という声も起きるようになりジリ貧傾向に・・・。これではならじと2018年に リニューアルされた。そのリニューアルが画期的なもので、今ではアートなトンネルとしてSNSなどで話題を集め、 人気観光地となっている。
▶清津峡のHPを見る


越後湯沢駅の「CoCoLo湯沢」で買い物&試飲?

CoCoLo湯沢

清津峡が見れなくなったために時間が余ったトンネル会員一行は、新幹線越後湯沢の駅舎にある「CoCoLo湯沢」という ショッピングモールに立ち寄り、土産などの買い物ほかを楽しむことになりました。

ショッピング風景

新幹線の越後湯沢駅に隣接のこのお店・・・。みやげ品、特産品、お菓子、お酒などがメインなところから観光客目当てのようですが、結構お客さんで賑わっていました。外国の旅行客(今風に言えばインバウンド)も見受けられました。このあたりは スキー・スノボなどのウィンタースポーツのメッカ(古いっ)なので、冬場も集客は大丈夫なんでしょう、多分。

お酒の試飲

お酒の試飲コーナーもありました。無料試飲では物足りない人は500円出してグラスを買い、いろんな銘柄を少しづつ・・・。 そうでした。新潟は日本酒の酒処、名産地なんですね。

今夜のお宿「アルミュール」に到着!

アルミュール全景

各自みやげ品やお酒を買い込み、再びバスに乗って、今夜のお宿「プチホテル アルミュール」に到着しました。 このあたりは雪深いことで有名な上越国境。アルミュールはそこの石打丸山というスキー場のすぐ近くで、ちょっとお洒落なペンションです。
ゆっくり食事のあとは、割り当ての部屋でおしゃべりや酒盛り・・・。折からのラグビーのスコットランド戦を見て日本8強を堪能できたというグループもあったようです。 (写真の出典:アルミュールHP)
▶プチホテル アルミュールのHPを見る

波乱の研修旅行1日目が終わりました。明日はいよいよ碓氷峠です。
旅行記2日目をご覧ください。

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