NHKカルチャー名古屋教室の現地講座が愛岐トンネル群で開催されました。2024.10.12
10月12日、NHKカルチャ―(文化センター) 名古屋教室の講座が愛岐トンネル群で開催されました。以下少しだけですが写真とともにレポートします。
今回の現地講座?のタイトルは「知られざる道の秘密~愛岐トンネルを歩く~」です。
講師は酷道愛好家、TEAM酷道主宰の鹿取茂雄さん。(誤字ではありません。”酷道”で正しいのです)。
参加の皆さんは鹿取さんの案内によりトンネルを6号奥まで1.7km全線を散策しました。
最初の写真は、3号トンネル前で説明する鹿取さん(白いワイシャツの男性)。その知識は半端なく、私たち会員より詳しく説明されるのです汗。
▲3号トンネルを出ると落石防護柵が立ち並んでいます。そこに開通当時の中央線の路線図が掲示されていて、鹿取さんが説明しています。この路線図には、懐かしい「鉄道唱歌」の中央線版も紹介されています。
この路線図からほんの少し歩くと「残存物」の説明パネルや、ドイツやアメリカ製のレールの現物もあって、興味深いところです。
●今回の受講者は総勢39名です。当初募集定員30名のところ、人気のため 急遽人数を増やし、キャンセル待ちまで生じて 開催されたと聞きます。 遠くは神奈川からの方も参加されたのだとか。(他に講師とNHK担当2人が同行)。 公開時は人が多いので静かにゆっくり見学したい人も多いとのことでした。
▲竹林橋の下です。ここは公開時には篠笛やオカリナなどのミニコンサートが行われるところです。
講師の鹿取さんがなぜここに案内したのか。
たぶん竹林橋を下から(というか横から)眺めることが出来るから、でしょうか。
竹林橋は印象的な撮影対象でもあるのです。
▲2つ目のトンネル、4号トンネル春日井口です。紅葉や新緑の時など、カメラを構える人で賑わうところです。
●こうしたガイドさんが説明する場合、マイク(拡声器)を使っていても聞き取りにくい場合がありますよね。
でも今回、参加者の皆さんは各々ガイドレシーバー(種々の呼び名有り)を耳に装着され、講師の声がワイヤレスで
直接耳に届くようになっていました。 もうガイドさんから離れていても聞き取りにくいことは無いわけです。さすが、NHKさん!!。
なお、 同行した私たち会の2名の者はガイドレシーバーなしなので、鹿取さんの話はよく聞き取れませんでした(泣)。
▲三四五の大モミジからしばらくあるくと水車広場です。ここには会員手作りの大きな水車(直径2.7メートル)と、ゴリラ岩、それに山の神トンガリ岩が鎮座しています。 それに「幸せの鐘」があって、鳴らして遊んだりできます。水車の上のモミジ谷は、紅葉が見事です。
▲マルシェに着きました。公開時は飲食のお店がいくつか出店し、テーブルや椅子などでくつろぐお客さまで賑わいます。 国・登録有形文化財の暗渠があって、暗渠の中に入って見学もできます。春は鯉のぼりが空を泳ぎます。
▲マルシェから5号トンネルまで歩くと、当会会員が作業を行っていました。「エコ交通システム」の実験線工事です。 エコ交通システムと言われても俄かに分かりませんよね。
●エコ交通システムとは?
当会の長年の宿願である「古虎渓駅までの通り抜け」が完遂できた暁には、7号トンネルに「エコ交通システム」を敷設して
お客さまに利用してもらおうという計画が進んでいました。自転車等を流用して、環境に優しく、楽しく乗れる。・・・それがエコ交通システムの名の由来です。
数年前から中部大学と当会、自転車関連メーカー、それにいくつかの高等学校とで研究を続けてきました。 その成果が形になりました。それにはまず実証実験を、と現場工事に取り掛かった次第です。今回は実験線ですから、ほんの28メートル余りで、短いです。写真の丸い装置はお客さまの乗る自転車を 方向転換させるための転車台です。もうレールなどの工事も完成間際です。秋の公開時には試乗も出来る予定です。どうぞお楽しみに。
▲6号トンネル多治見口に到着しました。
ここでも鹿取さんが「6号トンネル多治見口はウイングが左右シンメトリーになっていて、全国でも希少なトンネルですよ」と説明されました。鹿取さんの知識の豊富なことには驚くばかりです。そうそう、6号トンネルの真ん中あたりで懐中電灯の灯りを消して真っ暗闇の体験もしましたよ。
愛岐トンネル群はここが終着点。折り返しになります。
ということで全員で記念撮影もしました。
この後、参加者の皆さんは出発地点まで元気に戻られました。
※この記事をご覧の皆さまに三四五の大モミジやレンガ広場の写真もお見せしたかったのですが、取材者の都合で掲載できませんでした。
▶今回はこんな講座です(NHKカルチャー名古屋教室)
※NHKカルチャーは正式にはNHK文化センターらしいのですが、簡単にNHKカルチャーと自称しているようです。