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 教員・安田さん 春日井市史に異論「春日井市坂下地区に中央線反対運動 なかった」

自著を手にした安田先生


小学校教員の安田裕次さんが研究結果をまとめ、冊子を発刊!中日新聞記事

明治時代に鉄道の中央線が建設される際、現在の春日井市坂下地区で反対運動が起こり、ルートが変更されたーーー。
春日井市史にあるこの記述に異論を唱える冊子「春日井に鉄道がやってきた 中央線名古屋・多治見間の開通」が発刊された。 執筆者で春日井市内の小学校教員・安田裕次さん(64)=清須市=が約16年の研究で明かした「真相」とは・・・。 

5月11日付中日新聞近郊版に、こんな惹句の記事が掲載されました。
「鉄ちゃん」でなくとも鉄道や郷土史に関心のある人には目を引く内容です。 まずは上記画像をクリックで新聞記事をご覧ください。


出版された冊子はどんな本?

鉄道がやってきた 表紙 鉄道がやってきた 内容の一部

上記画像は、出版された冊子の表紙と、記事の一部です。「冊子」とあるように大部の書籍ではありませんが、 図書館に通い詰めて当時の新聞をくまなく調べるなど、永年の調査の賜物であることが伺える内容です。

本書の内容で、特筆すべきこと

本書は下記の3つの章より成り立っています。
 〈Ⅰ〉中央線が春日井市を通ることに決定
 〈Ⅱ〉名古屋・多治見間の開通
 〈Ⅲ〉その後のエピソードあれこれ

特筆すべき内容と書きましたが、それはⅢ章の中の『 (1)反対運動で中央線のルートが変わったという伝説』に出てきます。新聞記事になっている事項です。

春日井市内の中央線の路線決定にあたっては、次のような話が通説となっていたといいます。すなわち 「坂下地区を通るルート案もあったが、養蚕の被害や、街道が寂れるなどの懸念で農民などから反対運動があった」という説です。
著者はこうした反対運動が、実際には起きていなかったと考えているのです。通説は誤りで、何らかの誤解・記憶違いにより後の世に 生まれた伝説に過ぎないというのです。目からウロコです。

なぜ誤った「伝説」が生まれるに至ったか、著者はその原因についても述べていますが、ネタバレになるのでこれ以上書くのはやめにします。 関心ある方、是非本書を手に取ってご覧いただきたいものです。

冊子は税込み770円で、春日井市内各書店のほか、ネット通販大手アマゾンでも購入できるとのことです。



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