愛岐トンネル群のレンガ広場にはSLのC57動輪のモニュメントが置かれています。特別公開時には、動輪を漕いで回そう という子どもたちや大人の笑顔で溢れます。大人気で、時には順番待ちの行列が出来たりします。
このモニュメントは春日井けやきライオンズクラブさまの設立20周年記念事業として2015年2月にレンガ広場に設置 されたものです。よくある動輪の展示と違って、自転車に乗って漕ぐと動輪がゆっくり回転するという、 全国的にも珍しい「遊べる動輪」です。(この動輪には距離計が取り付けられていて、走行距離が測定できるようになっています。 C57動輪の直径は約1.75mなので1回転すると約5.5m進みます)。
動輪は10年前、2015年2月に除幕式を執り行ったのち、同年春の特別公開で(模擬的に)名古屋駅をスタートしました。以来、 およそ1万5千人のお客さまの人力によりゆっくりと、でも着実に距離を稼ぎ、この日、10年目にして目出度く多治見駅に「到着」したのです。その距離、36.2km。 回転数、約6582回転。推定1万5千人の方が協力して下さったことになります。
5月4日12時半過ぎ、記念すべき多治見到着の最終走者は、名古屋市守山区の幼稚園児、松浦侑希ちゃん (5歳) でした。 けやきLCさまより記念品を贈呈され、とびきりの笑顔を見せてくれました。
さて、このC57動輪はこの日、多治見駅に到着しましたが、新たな旅立ちをしたことにもなります。多治見から土岐市、さらに瑞浪、恵那、 そして中津川が目的地です。 到着できるのはかなり先になりますが、きっと到着できます。いつの日か、その日を待ちたいものです。
10年前のC57動輪の大型クレーンと据付業者さんとによる搬入から運搬設置、除幕式までの記録動画です。(6分42秒) 画像クリックで動画再生。